宇宙の仕組みは解き明かされ、不気味の谷を越えた精巧なアンドロイドがインフラを整備するこんな世界。
それでも人類は永遠の命を手に入れる事は出来なかった。
行き過ぎた科学は神を否定し、真の無限は世界に存在しない事が証明されてしまった。
それでも人類の長寿への渇望は潰える事はなく、ついに“寿命転移装置”が完成した。
これはその名の通り、人から人へ寿命を受け渡すことが出来る装置。
他者の命を買い取る商売が発展し、さらに数年後には寿命そのものを通貨として扱う国をも現れた。
舞台となるのは西暦3726年10月8日 これは命の価値が可視化された世界で起きた。命の物語。